いろんなニュースを調べてみよう(筆者・白男)

ニュースを調べて、わかりづらい点をわかりやすくしてみたいブログです。

『生前譲位』本日発表された天皇陛下のおことばを拝見して

こんにちは!

初めての記事なのでエンタメあたりから持ってくることも考えましたが、
批判など覚悟で最高級に難しい話題をお送り致します。
語彙に乏しい点多くあるかと思いますが、何卒ご了承下さい。

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象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば
平成28年8月8日

http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12

宮内庁公式ホームページ【http://www.kunaicho.go.jp/index.html

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内容は是非とも上記ページより御覧頂きたく思います。

本日、今上天皇陛下より「象徴としてのお努めについて」という題にて、
おことばの御発信がありました。
先日より「生前退位」というキーワードで報道されていた一件。
初めて聞いた際にはとても驚きました。

 

日本においては明治維新以降行われていない、実に150年振りのこととなります。

さて、突然ですが『天皇』という位が担う仕事を簡単に挙げてみましょう。

82というご高齢の中、『国事行為』においては事務として年間1000件以上、
件数だけで判断してはならず、特に叙勲や任命に際しては多くの書類・枚数が関わるため、
年間で考えれば一般国民には想像が出来ない量の作業量となるでしょう。
また、国会の開会においての御出席、首班指名内閣改造の後にある国務大臣任命の式典なども、
憲法に規定される『国事行為』です。

 

また、「公的行為」としては園遊会をはじめとした天皇皇后両陛下主催の各会、
両陛下の地方や外国への御訪問、外国からの賓客への御対応、一般参賀などの公的行事への御出席と、
「陛下のご予定」として宮内庁HPで確認できる範囲でも非常に多忙であることがわかります。
毎年8月15日に執り行われる『全国戦没者慰霊式』もこれにあたります。
園遊会前には出席者の名簿はじめ、出席者一人ひとりが携わる事柄の資料を御覧になっているというのも有名な話かと思います。

 

『祭祀(サイシ)』や公務に結びつく諸作業までも含め、総作業量はとてつもないものになると容易に想像できるでしょう。
近年では高齢により、心臓をはじめとした身体の不調もあり、ごく一部の公的行為を皇太子殿下ご夫妻へ引き継いではいるものの、多岐にわたる公務に携わっておられます。
近年、体調への心配の声がわずかずつでも大きくなっていた中で、
この度の「生前での譲位」という選択肢をお示しになったのだと考えます。

 

ここにおいて言える事は、陛下のお考えを真っ先に尊重しなければならないことです。
現行の皇室制度に触れない範囲である、あくまで個人としてのお考えであることを前置きとして、
身体の衰えから、天皇としての勤めを全うできなくなることへの考慮、
健康が悪化した場合、また崩御となった場合の混乱を憂う言葉、
社会の停滞や国民の暮らしへの影響に対する懸念、そして、残される家族や行事に携わる人々への想い。
長い間の熟慮が成った、それが此度のおことばであると私は考えます。

 

これから考えていかなければならないのは、特に「皇室典範」の「譲位」に関する点。
明治から今に至るまでの新旧皇室典範において、「生前譲位」に関わる文言はありません。
よって、宮内庁皇室典範規定の「皇室会議」を主導とし、
この場で無用な案件を排して決定を行うことが肝要です。
特に、「天皇制のあり方」「男系/女系の継承条件」などは絶対に話題に出してはならない。
この場ではあくまで「生前の譲位」についてのみを策定することです。

 

決めるべきことは、譲位に関する規定の追加制定、譲位後の前皇の立場、予算に関わる案件、
ほか、私などでは挙げきれないほど決定しなければならない項目があるはずです。
次期国会からは、この一件を優先事項の一つとして審議に入ることになるでしょう。

ですが国民が首を突っ込むには限界がある一件。
無為な報道をする事無く、混乱するような意見を出す事無く、成り行きを見守ることも肝要です。


以上、長くなりましたが、次のニュースにてお会いしましょう。